遙か6感想「出会えてよかった」
やっとこさ終わりました。『遙かなる時空の中で6』
大団円を終えてとても気分が良いので、感想などを綴ってみようと思います。
立花さんが好きだったので、遙か6にはかなり前に出会っていました。が、「6って書いてあるしこれプレイしていいの。ていうか1からやりたい」と思ったので、手を出さずにいました(その後調べて、ハードが無いことが判明+6だけでも普通にプレイできることを知る)
昨年12月にFDの『遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド』が発売されるタイミングで、再び遙か6と出会います。作品に興味はあったので発売記念ニコ生を拝見し、プレゼントに応募したところ、なんと!遙か祭2017のプレゼントチケットが当選した。
こ れ は プ レ イ せ ね ば
幻燈ロンドの特典であるダリウスのクリアカードの美しさに一目ぼれしたので、幻燈ロンドのハネムーンBOXを探し回り(最終的にお取り寄せ)、6無印もゲットして、ひたすらひたすらプレイしました。
にしても勝手が分からないし、イベントまでになるべくクリアしたくスピード勝負だったので、攻略サイトを参考にしました。この攻略サイトがめちゃくちゃ役に立った(ありがとうございました)
同時攻略とかもよく分からなかったので、1人1周プレイ。全ボイスを真面目に聴き、全戦闘を真面目にやると、1周に15時間ほどかかりました…。10周やったから、なんかもう疲れた…。神子と八葉の全札のレベルがカンストしてからは戦闘スキップしたのですが、それも10周目の第3章くらいからのお話なので、とにかく疲れたに尽きる。ボリューミー。
本当は丁寧になぞって感想を述べたいのだけれど
いかんせん3ヶ月半くらいひたすらやっていたので、最初のほうの記憶とか掘っても掘っても出てこない感じです。ぽろっとネタバレ要素を書いてしまうかもしれないので、お気を付けください。
ちなみに、1周目→青龍→朱雀→白虎→玄武→大団円の順にプレイしました。各龍は全て、天→地の順にプレイしています。
ネオロマンスは乙女ゲーム老舗ブランドらしい
という話をこの春知りました。確かに絵はそういう雰囲気あるなとは思ってた。
現在ガルスタで「乙女ゲーム白書」なんてものが3号連続企画として掲載されています。4/10発売の5月号には、はじまり編と称して乙女ゲーム創世記の作品が綴られています。綴られているんですが。乙女ゲーム初期の作品から編集部が選ぶ名作4本が、
・ときめきメモリアル Girl's Side
強い。年表形式で紹介された数十本の乙女ゲームの中で、KTがめちゃくちゃ並んでるんですよね。それだけ長く愛される作品の一端に触れることができて、出会えてよかったなぁなんて思いました。
私乙女ゲームのOPとか見るの大好きで、今回も例に漏れずでした。
公式がOPを公開していないようなのでPVにはなりますが、使用されている音楽や映像の流れはだいたい同じです。
時代設定が大正期ということはおいておいても、初作品から変わらない作品タイトルのロゴからは、作品の歴史を感じてしまいます。乙女ゲーム界に君臨し続けるビッグタイトル。しかし、そこには時代遅れの古さなど微塵もありません。
何より音楽が本当に素晴らしかったです。このOP音楽も一度耳にしただけで気に入ったので、それもあってゲームを買いました。ちなみに、6/3には、遙か3と6のコンサートがあるようです。コンサートです。
萌え悶えた有馬一と深夜4時に号泣したダリウス
今回遙か6を無事終わらせたわけですが、その傍らにはプレイ途中のゲームがこれでもかと積まれています。そうです、新しく購入するとそちらに手を出してしまうので、どんどんゲームが積まれていくわけです。が、遙か6はそんな浮気をすることもなく、3ヶ月半という記録的短期間(当社比)でクリアすることができました。その勢いをもたらしてくれたのは、間違いなく青龍のお2人だろうなと思います。
まず何で青龍からにしたかというと、誰がいいか分からなかったからメインヒーローっぽい青龍からでいいかと思ったのと、中の人が好きだったからです(不純)
有馬一
帝国軍の対怨霊討伐組織、精鋭分隊の隊長。23歳。
怨霊討伐において、帝国軍内で右に出る者はいない。
軍人らしく、めったに笑顔を見せない高潔な人物。決断が早く、迅速果敢な行動をとる。
龍神の神子を捜索している。ー『遙かなる時空の中で6』公式サイト 登場人物より
キャラ紹介動画を見た第一印象は、とにかく固いなという印象につきましたね。軍所属で隊長…そりゃ固くもなりますよ。生真面目そうだなと。
それが…それが…いざ攻略してみるととんでもない爆弾でした。正義感や信念に非常にまっすぐで、軍所属といっても単に総長の言いなりになるわけではなく、自分の頭でしっかり考えることができる。それ故にひとりで抱え込んで梓ちゃんに救われる――なんてこともありましたが。神の視点で彼らを見守る自分からすると、そこがいい!
有馬さんに近づこうと頑張る健気な梓ちゃんと、その手のことには酷く鈍感な隊長・有馬さん。だからこそだんだん広がる甘~い空気になぜかこちらがむずがゆい思いをすることもありましたが、そのこれぞ王道!感がこんなに綺麗にはまるキャラも、最近はなかなかいないのではないでしょうか。
私は昔から、少女漫画を読み漁ったり親の携帯電話でこそこそ乙女ゲームやったりしていたので、脳内の自己英才教育が施されています。そんな私にとって、有馬さんの存在は衝撃だったというか……まあ端的に言うと惚れた。有馬一、めちゃくちゃいい男ですよね。
有梓は放っといても勝手に幸せにやっているのでしょうが、それでも「幸せにな…」とつぶやいて有馬ルートを終えました。幸せのおすそ分けをしてもらった気分で、充足感がすごく、遙か6やべぇな!!と思った瞬間でした。
ダリウス
鬼の一族として、異質な美しさを持つ青年。24歳。
幻術に秀でており、術を駆使して帝都の森の奥に潜んで暮らしている。
異世界に時空移動した主人公を広大な邸にかくまった人物。
基本的には主人公を甘やかすように接するが、その真意は知れない。ー『遙かなる時空の中で6』公式サイト 登場人物より
この子はねぇ…プレイ後だと何から話せばいいのやら…。
とりあえず、攻略対象の中で一番期待していました。だって、彼のクリアカードの美しさにやられてハネムーンBOX探し回ったし(ハネムーン聴きたかったのもあるけど)、CV鈴村健一さんだし。
しかし実際のプレイ後は、正直「あれ…?」と首をひねりたくなりました。私が期待しすぎたのがいけなかったのか、有馬さんほど満たされなかった。
でも、全員攻略した朧げな記憶をたどると、なんとなく思ったことがありました。ダリウスだけ、自分のルートなのに最後の最後までなかなか報われないな…?おそらくそれが、私が深夜4時にダリウスENDをむかえて泣いた要因の1つではないかなと今なら思ったりするのですが。
梓ちゃんが対象男子に助けられたり追いかけてきてもらったりするENDが多い中、ダリウスENDは梓ちゃんがダリウスを救うお話なんですよね。私は第三者でもあるし、梓ちゃんでもあるので、ハピエンになることを分かっていても、あの若干お葬式染みた空気感にハラハラしながらそのハラハラを楽しみつつプレイする一方、「ダリウスううううう目を覚ましてよおおおおお」みたいな気持ちもあって。結果、深夜4時にひとりでぼろぼろ泣いたわけですが。
https://twitter.com/karumine11/status/820521692921405440
プレイのどの段階でこれをツイートしたか覚えていないんですが(多分そこそこ初手のほう)、ダリウスにこんな幻想(幻想?)を抱いていたようです。甘やかされて、突き放されるまではしてもらいましたが、最後は抱きしめられるのではなく、むしろこっちが抱きしめてあげないとみたいな展開だったので、あと一歩でしたね。
ダリウスにはうたプリの寿嶺二みを感じてしまっていて、それはつまりどういうことかというと、妄想するとどうしても悲恋に走らせがちなんですが…。ダリウスには本当に幸せでいてほしいです。「運命だもんね。運命なんだもんね…!うんうん…;;;;」としながらプレイしていたことをふと思い出しました。
ダリウスについてはまだ思うところがあるのですが、それは後程。
有馬が梓ちゃんを守ってあげるなら、ダリウスは梓ちゃんに守られる…というとまた少し違うけれど、うまく対をなした青龍だなと思います。きっとダリウスが有馬さんをかまうんだろうね。たった1歳差だけど。
まとめ的なもの
全員プレイして、青龍と村雨さん好きだなと思いました。村雨さんは大人だから…大人ってズルいよね(好物)大人のズルさにまたもや寿嶺二が頭をよぎるわけですが、ちょっと落ち着け嶺二。村雨さんはストーリーが好きでした。1人だけ立場がまた違うので、流れは同じだけれど新鮮な気持ちでプレイできてよかったのかもしれないです。村雨さんは全10周のうち、9周目でしたけど(眼精疲労)
実は、大団円というものを多分今回初めて経験しました。大団円と聞くと「みんな仲良くハッピー!!」みたいな印象だったので、その作品の中で最高の幸せのかたちを見せてくれるという点では興味を持ちつつも、恋愛という面においては特に期待していたわけではありませんでした。
しかし、予想以上にいいものですね、大団円。個別ルートとはまた違った幸福感が胸をじわじわ占領してきて心地よかったです。冒頭でも書いた通り、大団円を終えて気分が良いのでこれを書いているわけですし。また、逆ハー好きな私としては、もうにやにやが止まらないENDでして、大団円の素晴らしさを忘れないようにしたいです。一山どころかいくつもの困難を乗り越えて大団円という幸せをつかんだ帝都東京が、これから先も平和でありますように。
平和じゃないから幻燈ロンドが存在するんだけどね。
また、彼らに会うのを楽しみにしたいと思います。
【余談】遙か6コミカライズについて
キャラクターデザインやイベントスチルを手掛ける水野十子先生が描く、『遙かなる時空の中で6』コミカライズ。現在3巻まで発売しており、4巻は7/7発売予定です。
漫画のストーリーはゲーム通りではなく、原作ゲームのシナリオを基にしながら、またオリジナルの展開を見せています(と私は思っています)
気になるのはその結末。有馬ENDかダリウスENDになりそうな雰囲気をにおわせつつ、最近は有馬ルートのイベントが描かれています。このまま有馬ENDか?と思いきや、現在発売中の6月号ラストに何かあった模様です。私は読めていないので知りませんが。
実は、ゲームをプレイするより先にコミカライズを購入し、読んでいました。とてつもなくダリウスルートのにおいがしたので。ゲームを終えた今は、有馬もダリウスも大好きなので青龍ENDとか新しく作ればいいじゃん!?とかちょっと冗談で考えたりしていますが、ダリウスには本当に幸せになってほしいので、なんとか彼に光が当たらないかなと思ったりもしています。
ダリウスが幸せになるのって個別√しかないからさ〜。その個別√もこっちは泣いたし…。他√も帝都自体は平和になるんだからいいのかもしれないけれど、それは“鬼の首領”として1つ達成しただけであって、“ダリウス”というまだ20代の若いいち男性が報われたなと感じられるのは彼√だけなんだよぉ
— かるみあ (@karumine11) 2017年5月1日
これは大団円プレイ前なので、今なら彼の幸せに大団円も加えますが、それでもやはり、運命とまで言い放った梓ちゃんと一緒になることが一番 “ダリウス” という男性にとって幸せなのではないかなぁとか思っちゃうんですよね。あんなにしたたかに、現実的に、冷静に帝国軍とやり合う計画を立てていたダリウスが、梓ちゃんに対しては不明確で、その言葉にすごく強い力が秘められていて、見方によってはロマンチックな「運命」という言葉を使うんですよ。
有梓はもう2人まとめて大好きなので、やはりこちらもさっさとくっつけよと思わざるを得なくて。どうにか上手く、納得するかたちでまとまったらいいなと思います。やっぱ天の青龍が強いのかな。
とりあえず、ARIA6月号読まなくては(水野先生の有馬めちゃくちゃイケメンだよね)
おわり