徒然時々小路

寄り道先が目的地

『舞台 遙かなる時空の中で6幻燈ロンド』感想 ーみんなが幸せになれる未来へー

全労災ホール・スペースゼロにて5/4(木)~5/10(水)に公演された、『舞台 遙かなる時空の中で6幻燈ロンド』を観劇してきました。

舞台 遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド

youtu.be

 

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  8日 マチネ(ダリウス)・ソワレ(本条政虎

  9日 マチネ(里谷村雨

10日 マチネ(コハク)・ソワレ(ダリウス

 

14公演中5公演を観ました。

実は行くと決めたのは前日の7日。それまでは行く気は全くありませんでしたし、いわゆる2.5次元の舞台も観たことがありませんでした。月末のプリライ物販を調整して捻出したお金でなんとか2公演観られるかな…という背水の陣っぷりだったのですが、終わってみれば倍以上の5公演5月の生活費と物販用のお金を当舞台につぎ込んだわけですが、結果としてはすごく満たされました。それはもう満たされました。財布は空っぽになりましたが。

 

そもそもなぜ観に行くことにしたのか

正式な順序などはもうすっかり忘れてしまいましたが、4月末か5月頭、なぜかキャストビジュアルをのぞきに舞台の公式HPに行ったんですよね。ほんの興味本位だったと思います。…が、今思えばこれが始まりでした。

 

「梓ちゃんかわいい!」

「ダ、ダリウス……えっ…?めっちゃお美しい……(唖然)」

「藤堂尚哉マジ藤堂尚哉」

 

最初に目を奪われたのはこのあたりでしょうか。特に、ダリウスと藤堂尚哉の完成度には驚きました。

 

というのも、2.5は食わず嫌いだったのですが(嫌いというより無関心。私は気にしないから、2.5も私の好きに干渉してこないでほしいという感じ)、その大きな理由の1つが、やはりビジュアルでした。Twitterでまわってくるコスプレイヤーも自衛するほど。だから2.5というジャンル自体が好きではなかったし、近年の2.5ジャンルの過熱ぶりが本当に不可解だった…のですが。ついに、絶対来ないと思っていたうたプリにまで来やがったんですよね。言葉悪いけど本当に来てほしくなかった。でもやめさせることなんてできないし、だったらせめて成功してくれ。そう思っていました。

 

ここまで頑なだったのに溶かしてくれたのが、先ほど挙げた2名でした。この前に、遙か祭2017でコスプレにちょっと慣れたという前提があるのですがね(遙か祭は他イベントに比べてコスプレ参戦が圧倒的に多い気がします)

と言いつつも、この段階では観に行こうとは思っていませんでした。やはりすぐには受容し切れないキャラクターもいました。半分くらい…?(多い) 梓ちゃんもかわいいとは思いつつ、原作の赤髪が印象的なので多少の引っかかりはあったんですが、今思うと茶髪でよかったなと思います。赤だと舞台上で梓ちゃんだけ浮いて見えてしまうし、ストーリー上、赤系統のライト演出があった気がするので。それに、これは梓ちゃんだけではなく有馬さんやルードくん、コハクもなのですが、へたに奇抜な原作通りの髪色を使わないことで、コスプレ感が抜けていて個人的にありがたいなと思いました。でも原作の髪色がちょっと髪に入れてあって、これがまたいい感じなんです。

 

また、公演が始まってから見かけた感想に「マルチじゃないのにダリ梓」みたいな感想が多くて。興味を惹かれるには充分すぎました。だって、数日前に見て感激した美しいダリウス様のダリ梓なんだから。

追い打ちをかけたのは5/6ソワレ虎マルチ終了後のこれ。

 

あ…だめだ、この人好きだ…吉岡虎見たい…。

 

 

笑顔と身長差に負けた。完敗でした。おまけに虎マルチのエンドがこれはもう最高じゃん!?という感じだったので、「いかん、この虎は生で観ないと」となったわけです。ちなみに、マルチ投票は吉岡虎に捧げました。5位おめでとうでした!!!!!

遙か祭でもそうだったんですが、どうやら私はイベント事の虎にめっぽう弱いようである…。

 

遙かをやるにあたって欠かせないのが戦闘シーン。私がTwitterでもだもだしていたところ、フォロワーさんが「舞台行ったほうがいいですよ!殺陣すごいですよ!」と声をかけてくださいました。

例えば「ちはやふる」とか「カノジョは嘘を愛しすぎてる」とか。遙かも含めて、こういう作品が3次元に落とされて良い点は、動きやスピード感、音などの紙面や画面では拾いきれない情報を得ることができる点だと思っています。

私はもともとイベントやライブなどの「生」の空間(私は生ものと言っています)がめちゃくちゃ大好きなので、気付けばすっかり行く気になっていました。

 

もう何度言ったかわからないけど、本当に本当に行けてよかったです。

 

衝撃の1公演目

行くかどうか迷い始めた6日夜。どうやら舞台のことを考えすぎて興奮・高揚していてなかなか寝付けませんでした。まさに遠足前の小学生状態。

そんな日も越えて迎えた観劇初日。とてもありがたいことに、プレミアム席で観れることになりました。開場前から緊張がすごくて、明らかにそわそわしていたり大きい溜息ばかりついていたりして、一緒にいた方につっこまれる始末。

 

イベントなどの際、膝の上にタオルを置いておくのが自分なりの決まりごとになっていて、今回もそうでした。1幕からずっとタオル握りっぱなし。すっかり魅了されていました。

まず、怨霊初見ちょっと気持ち悪かった(笑) 怨霊だからそれでいいんですよ。観劇回数を重ねるごとに観る視点も様々で、この怨霊たちも数少ないアンサンブルの方々がやっていらっしゃるし、動き自体もハードすぎるしこれは大変だと思いました。どこかの回で、戦闘中に怨霊の手が取れちゃって、はけるときに別の怨霊がそれを回収するというシュールな場面を目撃してしまいました。うん、生だ。

 

また、聞いていた通り殺陣の迫力がすごくて。皆さんすごく動き回るし、単純に殺陣のシーンも多いし、人数も多いし、これ立ち回りがとんでもなく難しそうで大変だなと思いました。メインを引き立てるために戦闘がスローモーションになることも結構あって、「あ、いいな」と思いました。メインも見れるし、戦闘もじっくり目で追ってみるとなかなか面白かったです。ダリウスが梓を庇いながら藤堂と対峙しているのがスローモーション戦闘の中にあって、このときダリウスと藤堂がお互い同時に相手に向かって手を伸ばす動作があったんです。伝わっているか分かりませんが、そこが無意味に好きです。

そんな殺陣の中で目を惹かれたのがコハク。正直完全にノーマークだったのですが、すさまじくアクロバティックな殺陣をしていて無我夢中で目で追っていました。八葉の中で1人だけ目に見える武器を持っていないけれど、だからこそ戦闘シーンに華があるんですよね。舞台の階段を一気跳びしたり(ジャンプ高すぎ)、逆に全段まとめて跳び上ったり…。階段技じゃないところも本当にすごかった。すごい動いてた。聞いたところ、橋本真一さんはそういうアクロバティックなことを頑張っているようで。「ほえええ!すげえ……」となんとも小並感漂う感想を持ちました。こういう動けるところも、快活なコハク味を感じるといいますか…。また後で書きますが、橋本さんのコハクがかわいくて、すごいコハクで、この方がコハクで嬉しいと心底思いました。

 

コハクの戦闘シーンといえば、萬登場シーンのこと。自らを自働人形と名乗り暴れている者がいるとの知らせを受け、東京駅にやってきた神子ご一行(上手後方からぞろぞろと登場) コハクがいつもの腕のアレで萬とやり合うのですが、これが上手のプレミアム席を挟んで行われるんですよね。舞台上に萬、上手プレミアム席後ろの通路にコハク。このとき萬がコハクに向かってマシンガンを連射していたのですが、私完全に撃たれました(真顔) いやほんとに、上手のプレミアム席にいた方は毎公演数人絶対撃たれてるからね?それがすごい嬉しかったです…///

 

もう1つ勝手に盛り上がっていたことがあって。萬が車に轢かれて有馬さんと秋兵がやってくるシーンだったかな。舞台中央のほうで有馬さん以外がやり取りしていて、その間有馬さんだけ上手で黙って立っているシーンがありました。目の前にいたので有馬さんをガン見していたんですが、その有馬さんが目線をスーッと客席の方に動かしてきて。その時、バチッと思い切り目が合ってしまい、有馬和貴さんの目力に瞬殺された私は、すぐさま目をそらしてガチ照れしていました/// にやにやがおさまらなくてどうしようかと思った。(※シリアスなシーンです)

こういう撃たれたとか目が合ったとか真実はわからないけれど、こういうのは信じたほうが楽しいので、思い出の1つとして覚えておきたいと思います。

 

また本当にすごいなと思ったのが、はけるとき皆さんすごい走ってはけるんですよね。優雅に歩くダリウスはそれでいいので置いておいて。そして気付けば客席後方から出てきたり舞台の逆サイドから出てきたり…。すっごい疲れるだろうなと思います。殺陣も多いですし。終演した今、これを1日2公演1週間休みなしでやり続けたのがすごいの一言です。

 

これは観劇1回目だけじゃなくほんと毎公演思っていたのですが、圧倒的に目が足りない!!!!!!!!!!!!特に1幕幻燈座やハイカラヤ、全員が舞台上にいる戦闘シーン、エンディングなど。

なるべく違う所に目を向けるようにはしていたのですが、それでも全然足りなかったです。DVDになり映像として場面が切り取られると映らなさそうな箇所(セリフを喋っている以外の場所のアドリブなど)を見るようにはしていましたが、こういう所がすごい面白いことをやっていることも多いので、切り取られてしまうのもったいないなと思います。

 

レポを読んで知った日替わりネタもすごく楽しみにして行ったので、きたときは「ここかー!!」と興奮しました。これは目が足りないのもあったけど(幻燈座とか)、自分の記憶媒体ポンコツなのでぜひ映像化してほしいです。

  • 幻燈座
  • 労災
  • 復興審議会
  • 九段の四次元ポケット
  • 萬の自爆騒動@ハイカラヤ(ここまで頑張ってほしい…)

製作サイド様、よろしくお願いいたします!!!!!!!!

 

2.5舞台が初めて以前に舞台自体を生で観るのが初めてだったので、役者さん全員ともちろん初めましてでした。この1公演2時間半~3時間の間に3人の役者さんに目をつけていたあたり、「昔と変わらず自分ほんとミーハーだな…」などと謎の感慨にふけったりしました。みんなきれい…。

 

ちなみに、1公演目で観たダリウスマルチエンディングとカーテンコールの感想。

有馬マルチだったか秋兵マルチだったかも「そこで終わるのー!?」という暗転の仕方だったらしいので、ダリウスもまさしくそれで、周りの空気が笑っていました。私も笑った。

 

 

欲望のままにチケットを追加し最終的に5公演

冒頭でも述べた通り、最初は2公演だけ観るつもりでした。マルチ1周目ラストのダリウス回と、マルチ投票で虎が入ればその回、入らなければマルチ5位の回。結果、非常にありがたいことに本条政虎がマルチ投票で5位になりまして、迷うことなく当日券を購入して観劇しました。

 

<マルチ投票結果上位5名>

  1. ダリウス
  2. コハク
  3. 有馬一
  4. 里谷村雨
  5. 本条政虎

実はこのマルチ投票結果発表で想定外のことが1つ起きてしまいました。それが、コハクが2位になったということ。他4人は予想通りというか、ランクインが想定内だったのですが、コハクがランクイン、しかも2位という事実に動揺が隠せませんでした。というのも、コハクマルチ1回目は5/5。私がまだこの舞台を観ようとすら思っていなかったときです。おかげさまで前情報が何も無く、「何がそんなによかったんだ!?気になるじゃないか!!」と、完全に観る方向へ気持ちが傾き始めます。そうでなくても既にこの時、マルチトップ5を観たい気持ちはあったのですが。

 

考えても仕方がないので、とりあえず虎マルチを観に再びスぺゼロへ。

この舞台後はお見送りハイタッチ会があったのですが、そのメンツがほんとあの(早口)

 

こういうことです…。原作ゲーム青龍好き+虎マルチの後にその3キャラクターを演じる方々とハイタッチ。端的に言って楽園でした。

この日完全に抜けてて、帰宅電車で降り損ねたのも今となってはいい思い出です。

 

また後の個人的ハイライトでも記しますが、吉岡虎はふとしたときに「い、いい~!!」と思うことが多々あって、そういう場面は本当に円盤収録してくれないので、本当に生で観てよかったです。

 

ソワレ観劇後の自分は明らかにマチネの後より魂吸い取られていました。

「え、えー…。明日は悲鳴が起きたとかいう村雨マルチじゃん…。観たい…。有馬さん…観たい…。えーーー……どうしよ…えええ……」

 

そして翌日のチケットを買った

 

…うむ。結果として何も後悔はしていません。反省はしています(お金の使い方に関して)。ただ、やらなければいけない事があったので、ここはグッと堪えてマチネだけにしました。ソワレの有マルチはDVD待ってます。

 

そして楽日。1つある事を犠牲にして、昼も夜も観に行った。だって行くしかないじゃないか!!(誰に弁明しているのか)

マチネは謎に包まれていたコハクマルチ。悲鳴というほどではないはずだけれど、無意識に声を出してしまった。そして泣きました。観劇後は、「コハ梓幸せになれ…幸せになってくれ…」とうわごとのようにつぶやき昇天。また、ご縁があってプレミアム席最後列(真後ろが通路で、キャストさんが風を切って通りまくる)だったのですが、通るたびにドキドキドキドキしてしまって…。匂いを頑張って捉えようとしたけど、鼻炎持ちの自分にはひたすら無臭でした(真顔)

 

そしてマチネ。泣いても笑っても最後なので、全てのシーンを目に焼き付けようとしていたのですが、カーテンコールでぶっ飛びました。

そもそもダリウスマルチが2回目だったのですが、運よく1回目は上手側、2回目は下手側から観られたので、同じものでも普通に面白かったです。マルチ1周目のラストを担当し、終演後1時間もしないうちに開票結果が出された今回のマルチ投票システムで普通に1位をかっさらっていったのは、ダリウス自体の人気をひしひしと感じます。

 

そしてカーテンコール。制作秘話や雑誌のインタビューなど、コンテンツの裏側を知るのが好きなので、役者さん全員からのコメントもちろん、脚本・演出の西森さんのお話も聞けるようだったので楽しみにしていました。役者さんが話し終えた後、西森さんのお話だったのですが、ここでみんなキャストさんが泣き始める泣き始める…。それを見ている我々も泣く泣く…。愛しさで満たされて最上に幸せでした。会場が最高に温かかった。スタンディングオベーション初めてしました。

その後キャストさんが客席通路へ降りてきてくれて。最下手だったので「通路遠いな…」と思いながらも惜しみない拍手を送っていたのですが、はけるときに!舞台ではなく、会場後ろの方へ抜けていく最下手の通路を通ってくれて!!涙でぐちゃぐちゃの顔で、通ったキャストさん1人1人にありがとうございました、お疲れさまでしたと伝えました。長倉萬くんが天使すぎた…。手を少し出していてくれた気がして一瞬ハイタッチかと思ったけど、触れていいのか分からなくてスルーしてしまったが、ハイタッチしておけばよかったなぁ…と思ったり思わなかったり。

 

アンケートにもありったけの感謝とこれから先のことを詰めて提出し、こうして怒涛の3日間5公演2.5舞台デビューを終えました。

 

5公演まとめて個人的ハイライト

記憶が少しでも残っているうちに、ここがよかったという点をひたすら箇条書きでメモしておいたので、それを記録として残しておきます。先に言っておく、長いぞ。

 

  • OP・EDの萬くんが1ターンしてマントふぁさっとする(千秋楽はやってくれなかった…)
  • OPで八葉が円になって振り向いた先から梓ちゃんが円の中心に向かって歩いてくる
  • OP全員集合で、他はみんな戦闘しているのに1人だけ悠々と歩いてきて立ち位置に立つダリウス(SUKI)

 

  • コロッケを売り歩くダリウス(最高にキュート)
  • コロッケに釣られまくる有馬隊長
  • 浮かれスキップダリウス
  • カラーボール3つのジャグリングを失敗するダリウス
  • キュウ助を抱くダリウスとコハク
  • コロッケを揚げてやけど、包丁でジャグリングをし怪我をして指をなめてリップ音響かせるダリウス(お館様…)
  • 虎「俺鬼辞めたいわ」「俺やっぱりあいつ(ダリウス)と価値観合わねえわ」からの、虎「謝れ」ルード「嫌です」、虎「謝れ「嫌です」
  • マイバラードを歌う蠱惑の森組(しんどいしんどい)
上8点は日替わりシーンの1つと捉えていい場面だと思います。この幻燈座のシーン最高に萌えが詰まっていたので頼むから、お願いだから収録してくれ。
  • 藤堂尚哉の話し方
  • 千代とコハクと尚哉に梓ちゃん接触チャンスで先を越されるダリウス
  • いつの日か、ロンドを落とした自働人形(千代ちゃんに拾われた)
 
  • 市民が萬を殴ったときの長倉萬くんの首の動き
 
  • ルードくんの顔をお皿でガードのコハク(子ども組かわいすぎ…)
  • 人の背中にくっつきがちなコハク(かわいい)
  • マントで銃弾から梓ちゃんを守るダリウス(ダリウスさんのマントは鋼か何かでできてるの?)
  • 有馬「食べちゃいたいとは……食べちゃいたいということだ!」
  • 萬が梓に詰め寄るときスッと間に入るダリウス
  • 1幕ラスト、鬼の仮面を持つダリウスからの暗転
 
  • 帽子のつばを指でくいっと持つ村雨さん
  • 村雨「どうもきなくさいねぇ」(原作のCV.安元洋貴オーバーラップ)
  • 流星刀しまうときの音 \パチンッ/
  • 友部が有馬さんの元へハウスしてお手をした後、その後ろのダリウスもお手の手を差し出したが友部の反応「いやいやいやいや…」
  • ダンス中時々目を合わせて笑顔で会話するダリ梓
  • 九段さんが陰の気と陽の気の説明に詰まってしまった際、友常ダリウスの紳士的なカバー
  • 虎「お嬢ちゃんの辛気臭え顔は見飽きたんだよ!」
  • 虎「梓!」梓「虎!」(虎梓ぅ)
  • 千秋楽、藤堂尚哉に追われる萬登場時。曲がり角でちょっと滑る(難しい役を懸命に演じてくれてありがとう…)
  • 日替わりシーン。九段の四次元ポケットから美顔ローラーが出てきて村雨が一言。「使ってみようかなぁ!(ちょいキレ)」
 
  • 秋兵を追いかけたコハクが羽織をギュッと掴みながら話す
  • ルードくんを抱きかかえて地下牢から出ていこうとしたときに軍人に刺されたときの表情。その後、鬼の仮面を装着する横顔
  • 秋兵を助けに行くコハクのシーン
  • 友部「この友部にどーんとお任せください!」というと微笑んでうんうん頷くダリウス

 

  • クライマックスの言ってしまえばラスボス戦で、ステッキをふっ飛ばしたダリウス様
  • 村雨マルチエンドなのに、やけに目を奪われるサイレント演技中のダリウスというか蠱惑の森組
 

 友常ダリウスをこじらせまくる(現在進行形)

冒頭でも述べたように、今回観に行くきっかけの1つとなった友常勇気さんが演じるダリウスの存在。最初に触れたのは舞台ではなく、舞台期間中に舞台が特集されるラジオをやると知り、どんな人が演っているんだろうと思い興味本位で聴いた「痛快☆乙女ゲーム通信」でした。

 

これ今なら右が友常さんだと即答できるんですが、最初は左が友常さんだと思っていました。虎にキャスティングされた人の方がおらついてると思うじゃん!!

声も聞いたことがないので友常さんと吉岡さんを識別するのに少々手間取りましたが、聴き終えた感想。友常さんめちゃくちゃテンション高い人じゃん。面白い人だなーと思ってしまった。既に誘導され始めていたのだ…。

 

観に行った最初の公演がダリウスマルチだったので、カーテンコールでダリウスを演じる友常さんからも一言あってですね。ダリウスの皮を取ると、ただの愉快なお兄さんでした。だがしかし、それだけではない。その後観劇を重ねて気付いてしまう。大人の落ち着きも持ち合わせているという点に。他の方が話しているときは自分は後ろに引いていて(当たり前だけど)、でも前に出ると一気にスポットを浴びられる。その様子を見て直感的に「この人いい人だ…。素敵な人だ…。」と思ってしまいました。

 

ダリウスは異質な美しさを持つ青年で、わたしが原作ゲームを手にしたきっかけの1つとなったキャラクターなので思い入れもそれなりにあります。彼はその美しさを見事に体現してくれて、初めてビジュアルを見たときも口を手で押さえて「うわぁ…ダリウスだ…」とほぅと感心してしまいました。ほんと何でこんなに美しいの!?ハマりすぎじゃない!?

 

また、声優が好き、原作が好きという点でのもう1つの懸念事項。それは声でした。心配していた声のギャップは、端的に言えば心配損でした。もちろん最初は多少の違和感はあれど、慣れてしまえばなんてこともありません。むしろ、声音や振る舞いがダリウスでした。めっちゃダリウスでした。キャストさんがたくさんアップしてくれた舞台裏写真の友常ダリウスが美しいのなんの…。

 

感謝を抑えきれなくなった私は、観劇2日目の深夜、思い立って友常さんにお手紙を書きました。要約すると「あなたがダリウスでよかったです」という、よくある類のお手紙です。でも本当にそう思ったし、伝えないと伝わらないので、自分の言葉で長すぎない程度に綴りました。後からあれもこれもと書きたいことが湧いてきたけど、とりあえず千秋楽にお手紙を出せてよかったです。

 

2日目からは明らかに彼を見る時間が増えました。虎ノ門公園で梓を助けに行くためにステッキを上に掲げるところで、手をガン見しました。男の人の手をしていました。ドキドキしました。

 

舞台終演後、なんだかんだ毎日ブログをチェックしています。ついつい見てしまいます。舞台を観てからずっと考えています。私は友常ダリウスが好きなのか、友常勇気が好きなのか問題。一度は友常ダリウスが好きという結論で落ち着きました。落ち着いた…はずだったのです…。それなのになぜか、地上波に出てくる友常さんはチェックをし、挙句の果てに友常勇気単独イベントに行くのでは…?という流れになっています。おいおいマジかよ。おいおい嘘だろ。落ち着け落ち着け。

……なーんて思うこともあるのですが、舞台はまた何かで行けたらいいなと思うし(友常勇気は関係なく)、気持ちに抗うのも疲れるので、興味があって好きだと思うならこのままでいいのではないかなと思います。彼自身のお人柄に惹かれている部分があるのは確かなので。好きな限りは、今後も主にTwitterで騒いでいるのだろうな。

 

舞台遙か6カンパニーの皆様へ

大変ハードなスケジュールの中、7日間14公演お疲れさまでした。キャストさん、そしてスタッフの方々に厚く御礼申し上げます。

 

さて、本来なら1人1人にメッセージを差し上げたいのですが、下書き保存する前にインターネットがタイムアウトを起こしてしまうという不手際がありまして、数時間かけて書いた皆様へのメッセージが全てぶっ飛びました(血涙)。したがって、まとめてではありますが、簡単にお送りいたします。また、ここはあくまでブログですので、ちゃんとした思いは、機会がありましたらお手紙に綴って送りたい所存です。

 

まず、公演中はもちろん、公演前後もひたすら動き回ってくださった西森さんをはじめとするスタッフの皆々様。本当にお疲れさまでした。皆様がいてくださったからこその舞台です。勝手に再演を望んでおりますので、その際はまたこのカンパニーにスタッフさんも集まっていただけるといいなと思います。ありがとうございました。

 

アンサンブルの方々。役数に対して明らかに少ない人数の中、舞台裏を駆けまわって何回も何回も登場してくださいました。5公演観れば、アンサンブルキャストの方々の顔もしっかり覚えました。14公演で何百回と着替え、八葉たちと何度も戦い、本当にハードな役回りだったと思います。本当に感謝です。日替わりシーン、とても面白かったです。

 

小谷嘉一さん藤堂尚哉は私をスぺゼロに向かわせた要因の1つです。近くで見るとなんだか笑ってしまううさん臭さ、暗く冷たいバックボーンを抱えて絶望の淵に立つ藤堂尚哉、垣間見える藤堂尚哉の優しさ。それらをうまく演じてくださいました。キーパーソンすぎる藤堂尚哉を演じる小谷さんの演技力がシャレになっていなくて、それも強くこの舞台を支えていたと思います。彼は自分がいるべき元の場所へ帰っていってその後は分からないけれど、きっと萬とともにしぶとく生き抜いていくでしょう。再演と藤堂マルチ待っています。

 

長倉正明さんの萬、正直ビジュアルを見たときは、自分の中の萬とズレがありました。でも、観劇を重ねるにつれて、気付けば私の中にあなたの萬がいました。長倉さんは原作リスペクトを至るとことから感じて、とても嬉しかったです。自爆ポーズ最高に可愛いです。終演後もインスタグラムで写真をたくさんアップしてくれて、この方が萬でよかったなと思いました。萬、また会おうね。

 

成富健太さん友部達夫は、一目見て「と、友部だー!」と思いました。普段は生き生きと、そしてちょっとお調子者に、終盤は有馬隊長を慕うに恥じない真っ直ぐさを舞台上で演じてくださいました。友部が「この友部にどーんとお任せください!」と言うシーン大好きです。また舞台の友部に会えますように。本当にありがとうございました。

 

山内優花さん駒野千代ちゃんと同じく京都出身ということで、何か通ずるものがありましたね。個人的に、山内さんはすごく京女の顔をしていらっしゃると思うので、千代ちゃん味をそんなところからも感じ取っていました。千代はぶれない女性。舞台上の千代からも凛とした強さを感じられました。体調が悪いお芝居が、逆に難しいのではないかなと思っています。本当にお疲れ様でした。

 

私は元々里谷村雨というキャラクターが好きですが、田中稔彦さん演じる舞台の村雨を見ると、愛しさが増幅されるので不思議です。前述しましたが、村雨さんの「どうもきなくさいねぇ」というセリフと帽子のつばを軽く持つ姿が好きなので、見られて感激でした。また、決して長いとはいえない流星刀で素早く立ち振る舞う殺陣が好きです。村雨さんの大人の余裕・色気みたいなものが、おそらく田中さん自身からも溢れていて、やっぱり大人はズルいなと思いました。また会えますように。ありがとうございました。

 

櫻井孝之さんの萩尾九段は、正直ビジュアル見たときは消化できなかったといいますか…。うーん…?という感じでした。原作の九段さんは高くて愛らしい声をしているので、観劇してもやはり違和感はなかなかぬぐえませんでした。しかし、言い方が乱暴で申し訳ないのですが声は慣れたし、九段さんのちょっとかわいらしい面が随所に見受けられて、次第に「ああ、九段さんだ」と思いました。役回り的に難しいセリフ回しも多い中、九段さんを演じてくださって感謝しています。ありがとうございました。

 

吉岡佑さんは役とご本人とのギャップに驚きました。虎マルチからのハイタッチは本当に幸せでした。虎はDVDに入らなさそうなところで色々していたので、残らないかもしれないのは残念だけれど、そんな虎を見に行けて良かったです。虎は梓ちゃんのヒーロー。原作ゲームで虎の声を担当している竹本さんがおっしゃることですが、そのヒーローらしさが感じられて嬉しかったです。虎は戦闘時かぎ爪を装着するだけなのでどうしても接近戦になってしまいますが、腕を振り回し、体を大きく動かしていて、「腕が太くなって体重が落ちた」とおっしゃっていたことが全てを物語っているなと思いました。八葉の中で自分だけ前作と違うキャストでプレッシャーもあったでしょうが、とても素敵な虎でした。ありがとうございました。

 

輝山立さんのルードハーネは、ビジュアルを見て腑に落ち切らなかった1人でした。しかし、実際に舞台へ行って驚いたことがありました。それは、セリフの張り方や言い回しが、ふいに原作ゲームでルードの声を担当している立花さんと被って聞こえたんです。すごく感激して、あっという間に見る目が変わりました。また、ルードくんの戦闘武器・南蛮千鳥鉄。このさばきが尋常じゃなくて、振り回してるの最高にかっこよかったです。ダリウス様をお救いするシーンは、その演技にのまれました。ぜひまた観たいです。その機会を待っています。

 

大橋典之さんの片霧秋兵は、立ち姿がまさにそれだと思います。何度か「立ち絵の姿だー!」と興奮しました。ロンドの秋兵はずっとしんどくて、それを演じられるのは前作も演じた大橋さんだけなのだろうなと思います。有馬の隣で有馬を支え、時には自己犠牲も厭わない。幸せに暮らしていてくれるといいですね。大橋さんご本人はまだまだ成長できる役者さんだと思うので、また会ってその姿を見たいなと思います。本当にありがとうございました。

 

わたし本当に橋本真一さんのコハクに出会って、コハクに対する気の持ちようが変わったので、とんでもない人がコハクをやってくれたなと思っています。前作で過去を取り戻し、今回は未来へ向かうマルチでしたね。そこで垣間見えるコハクの明るくはない部分。コハクは基本的に快活で明るい人間ですが、そこは橋本さんご本人が持っている元々の明るさや真っ直ぐさで演じつつ、コハクの陰の部分を演じるのが絶妙だなと思いました。橋本さんのコハクについて語るといつも「すごくコハク」と言いますが、こう考えてみると、だからすごいコハクなんだと妙に納得しました。橋本さんのコハクがとても好きです。もっと見ていたい。再演があることを願います。本当にありがとうございました。

 

友常勇気さん……ダリウス…。上で散々書いたけど。随分狂わされたものです。あくまで私の感覚ですが、ほんと声のトーンの出し方が絶妙にダリウスだと思うんです。舞台袖にはけるときも、1人だけ悠々と歩いていたりする。マントの使い方が最高。舞台のダリウスはお茶目なかわいい要素強めだけれど、それすらも愛おしいのは盲目なんでしょうか。また、舞台観てよかったと思うのは、先ほど出たマントもそうですが、ステッキの扱い方が最高にクールだと分かった点ですね。生きているダリウスに出会わせてくれてありがとうございます。そして、あなたにも出会えました。どうかまた、あなたが演じるダリウス様に会えますように。

 

渡辺和貴さん自身の顔、特に目力が強くて、特段もやもやもしないけれど有馬一にも見えない不思議な感覚がありました。これまたお茶目要素が強くなっていて、コロッケに惹かれまくる隊長面白いなと見ていたのですが、ハイカラヤの「食べちゃいたい」の件の口下手すぎる点は「有馬さんっぽいぽい」と妙に納得してしまいました。後半になるにつれて切迫したシーンが増えると、元帝国軍人としてのキリッとした立ち居振る舞いになるのがさすがだなと思います。わたし渡辺さんの殺陣が大好きなんです。すごくメリハリが利いていて、動きも大きいので華があるんですよね。かと思えば、パンフレットで「頼れる小6」と評され、実際アフタートークではしゃぐ渡辺さんを見たので面白い人だなと思います。もっともっと渡辺さんの有馬一が観たいです。その機会が訪れますように。本当にありがとうございました。

 

河内美里さん。ヒロインの高塚梓を演じるということで、まず9人分のマルチを覚えなければいけないのがとても大変だっただろうなと思います。それをやってのけ、かつとてつもなくパワーが必要な役を演じきった。最初は「梓役の子すごいかわいい」と単に思っていただけなのですが、おそらく座組内最年少ながらも座長として走り切ったその姿をただただすごいと思います。ここまでくると、梓は河内さんにしか務まりませんね。また会えたら嬉しいです。本当に、本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

 

まとめ

今まで嫌悪していた世界に突然足を踏み入れた結果、その先にはとんでもないワクワクと驚きと感動と衝撃と萌え……とにかくあらゆるものが詰まっていました。開場をロビーで待っていた時間、自分の中の世界が新しく開けている感覚にすごく興奮していたのを今でも覚えています。

 

自分は舞台上にキャラクターが生きている感覚がやはり大事だと思います。それと同時に、キャラクターが役者に投影されることも、役者がキャラクターに投影されることもあって、双方の良いところを合わせたのが舞台上で生きている唯一無二のキャラクターです。私は原作ゲームの遙か6が好きだけれど、その世界を肌で感じられるのは舞台だけで、目の前でキャラクターが息をして動いて生きているのも舞台だけなんですよね。遙か祭等のイベントでもキャラクターは生きているけれど、それとはまた違って、よりリアルに、近くに感じられるのが魅力なのかなと思います。

 

2.5に興味がない人は本当に興味がないし調べにもいかない、むしろ目に入れたくないと思っている人もいるので、立ち振る舞いやオーラも含めたビジュアルが相当大事だよなと思います。我々も、日常生活において初対面の人と会ったとき、その印象は90%以上が見た目で決まり、さらに数秒で判断すると言われています。私みたいに何かの手違いが起きて目にした人が、ちょっと立ち止まってみたくなることが大切なのではないかなぁと思います。声とかそのキャラクターらしさは実際観に行くレベルにならないと判断できないしなぁ。

 

原作ゲームでは各キャラクターのルートに各20個弱のイベントが用意されています。その積み重ねでそのキャラクターとの関係が存在するので、舞台で「お前どこで梓ちゃんに惹かれたんだ…」と思わなくもなかったけれど、それ以上に舞台にする意味・実写でやる意味みないなものを見出せたのが、とても大きな収穫だったなと思います。そもそも真面目にプレイすると1周10~15時間かかるものを、2時間半~3時間の舞台にまとめたのが本当にすごい。

また、やはり声のギャップに最初は違和感を感じつつもあっという間に馴染むことができたし、声だけで感情の機微をあそこまで表現する声優のすごさを改めて感じました。

 

とりあえず、今後は遙か6無印と遙か6ロンド両舞台の再演を切に願っています。キャスト変更など無しに最高の再演をしてほしいです。この舞台に出演した役者さんにとって、この舞台がステップアップの一歩になっていたり個人的に大切な作品になっていたりしたら、非常に嬉しいです。また観に行かせてください。また会わせてください。

 

再びみんなが幸せに笑い合い泣き合う未来が訪れることを願って、終わりとさせていただきます。長々とありがとうございました。

遙か6感想「出会えてよかった」

やっとこさ終わりました。『遙かなる時空の中で6』

大団円を終えてとても気分が良いので、感想などを綴ってみようと思います。

遙かなる時空の中で6 PSP|PS VITA

 

立花さんが好きだったので、遙か6にはかなり前に出会っていました。が、「6って書いてあるしこれプレイしていいの。ていうか1からやりたい」と思ったので、手を出さずにいました(その後調べて、ハードが無いことが判明+6だけでも普通にプレイできることを知る)

 

昨年12月にFDの『遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド』が発売されるタイミングで、再び遙か6と出会います。作品に興味はあったので発売記念ニコ生を拝見し、プレゼントに応募したところ、なんと!遙か祭2017のプレゼントチケットが当選した。

こ れ は プ レ イ せ ね ば

 

幻燈ロンドの特典であるダリウスのクリアカードの美しさに一目ぼれしたので、幻燈ロンドのハネムーンBOXを探し回り(最終的にお取り寄せ)、6無印もゲットして、ひたすらひたすらプレイしました。

にしても勝手が分からないし、イベントまでになるべくクリアしたくスピード勝負だったので、攻略サイトを参考にしました。この攻略サイトがめちゃくちゃ役に立った(ありがとうございました)

同時攻略とかもよく分からなかったので、1人1周プレイ。全ボイスを真面目に聴き、全戦闘を真面目にやると、1周に15時間ほどかかりました…。10周やったから、なんかもう疲れた…。神子と八葉の全札のレベルがカンストしてからは戦闘スキップしたのですが、それも10周目の第3章くらいからのお話なので、とにかく疲れたに尽きる。ボリューミー。

 

本当は丁寧になぞって感想を述べたいのだけれど

いかんせん3ヶ月半くらいひたすらやっていたので、最初のほうの記憶とか掘っても掘っても出てこない感じです。ぽろっとネタバレ要素を書いてしまうかもしれないので、お気を付けください。

 

ちなみに、1周目→青龍朱雀白虎玄武→大団円の順にプレイしました。各龍は全て、天→地の順にプレイしています。

 

ネオロマンス乙女ゲーム老舗ブランドらしい

という話をこの春知りました。確かに絵はそういう雰囲気あるなとは思ってた。

現在ガルスタで「乙女ゲーム白書」なんてものが3号連続企画として掲載されています。4/10発売の5月号には、はじまり編と称して乙女ゲーム創世記の作品が綴られています。綴られているんですが。乙女ゲーム初期の作品から編集部が選ぶ名作4本が、

アンジェリーク

遙かなる時空の中で

金色のコルダ

ときめきメモリアル Girl's Side

 

強い。年表形式で紹介された数十本の乙女ゲームの中で、KTがめちゃくちゃ並んでるんですよね。それだけ長く愛される作品の一端に触れることができて、出会えてよかったなぁなんて思いました。

 

乙女ゲームのOPとか見るの大好きで、今回も例に漏れずでした。

youtu.be

公式がOPを公開していないようなのでPVにはなりますが、使用されている音楽や映像の流れはだいたい同じです。

時代設定が大正期ということはおいておいても、初作品から変わらない作品タイトルのロゴからは、作品の歴史を感じてしまいます。乙女ゲーム界に君臨し続けるビッグタイトル。しかし、そこには時代遅れの古さなど微塵もありません。

何より音楽が本当に素晴らしかったです。このOP音楽も一度耳にしただけで気に入ったので、それもあってゲームを買いました。ちなみに、6/3には、遙か3と6のコンサートがあるようです。コンサートです。

 

萌え悶えた有馬一と深夜4時に号泣したダリウス

今回遙か6を無事終わらせたわけですが、その傍らにはプレイ途中のゲームがこれでもかと積まれています。そうです、新しく購入するとそちらに手を出してしまうので、どんどんゲームが積まれていくわけです。が、遙か6はそんな浮気をすることもなく、3ヶ月半という記録的短期間(当社比)でクリアすることができました。その勢いをもたらしてくれたのは、間違いなく青龍のお2人だろうなと思います。

 

まず何で青龍からにしたかというと、誰がいいか分からなかったからメインヒーローっぽい青龍からでいいかと思ったのと、中の人が好きだったからです(不純)

 

有馬一

帝国軍の対怨霊討伐組織、精鋭分隊の隊長。23歳。
怨霊討伐において、帝国軍内で右に出る者はいない。
軍人らしく、めったに笑顔を見せない高潔な人物。決断が早く、迅速果敢な行動をとる。
龍神の神子を捜索している。

ー『遙かなる時空の中で6』公式サイト 登場人物より

キャラ紹介動画を見た第一印象は、とにかく固いなという印象につきましたね。軍所属で隊長…そりゃ固くもなりますよ。生真面目そうだなと。

それが…それが…いざ攻略してみるととんでもない爆弾でした。正義感や信念に非常にまっすぐで、軍所属といっても単に総長の言いなりになるわけではなく、自分の頭でしっかり考えることができる。それ故にひとりで抱え込んで梓ちゃんに救われる――なんてこともありましたが。神の視点で彼らを見守る自分からすると、そこがいい!

有馬さんに近づこうと頑張る健気な梓ちゃんと、その手のことには酷く鈍感な隊長・有馬さん。だからこそだんだん広がる甘~い空気になぜかこちらがむずがゆい思いをすることもありましたが、そのこれぞ王道!感がこんなに綺麗にはまるキャラも、最近はなかなかいないのではないでしょうか。

私は昔から、少女漫画を読み漁ったり親の携帯電話でこそこそ乙女ゲームやったりしていたので、脳内の自己英才教育が施されています。そんな私にとって、有馬さんの存在は衝撃だったというか……まあ端的に言うと惚れた。有馬一、めちゃくちゃいい男ですよね。

有梓は放っといても勝手に幸せにやっているのでしょうが、それでも「幸せにな…」とつぶやいて有馬ルートを終えました。幸せのおすそ分けをしてもらった気分で、充足感がすごく、遙か6やべぇな!!と思った瞬間でした。

 

ダリウス

鬼の一族として、異質な美しさを持つ青年。24歳。
幻術に秀でており、術を駆使して帝都の森の奥に潜んで暮らしている。
異世界に時空移動した主人公を広大な邸にかくまった人物。
基本的には主人公を甘やかすように接するが、その真意は知れない。

ー『遙かなる時空の中で6』公式サイト 登場人物より

この子はねぇ…プレイ後だと何から話せばいいのやら…。

とりあえず、攻略対象の中で一番期待していました。だって、彼のクリアカードの美しさにやられてハネムーンBOX探し回ったし(ハネムーン聴きたかったのもあるけど)、CV鈴村健一さんだし。

しかし実際のプレイ後は、正直「あれ…?」と首をひねりたくなりました。私が期待しすぎたのがいけなかったのか、有馬さんほど満たされなかった。

でも、全員攻略した朧げな記憶をたどると、なんとなく思ったことがありました。ダリウスだけ、自分のルートなのに最後の最後までなかなか報われないな…?おそらくそれが、私が深夜4時にダリウスENDをむかえて泣いた要因の1つではないかなと今なら思ったりするのですが。

梓ちゃんが対象男子に助けられたり追いかけてきてもらったりするENDが多い中、ダリウスENDは梓ちゃんがダリウスを救うお話なんですよね。私は第三者でもあるし、梓ちゃんでもあるので、ハピエンになることを分かっていても、あの若干お葬式染みた空気感にハラハラしながらそのハラハラを楽しみつつプレイする一方、「ダリウスううううう目を覚ましてよおおおおお」みたいな気持ちもあって。結果、深夜4時にひとりでぼろぼろ泣いたわけですが。

https://twitter.com/karumine11/status/820521692921405440

 プレイのどの段階でこれをツイートしたか覚えていないんですが(多分そこそこ初手のほう)、ダリウスにこんな幻想(幻想?)を抱いていたようです。甘やかされて、突き放されるまではしてもらいましたが、最後は抱きしめられるのではなく、むしろこっちが抱きしめてあげないとみたいな展開だったので、あと一歩でしたね。

 

ダリウスにはうたプリの寿嶺二みを感じてしまっていて、それはつまりどういうことかというと、妄想するとどうしても悲恋に走らせがちなんですが…。ダリウスには本当に幸せでいてほしいです。「運命だもんね。運命なんだもんね…!うんうん…;;;;」としながらプレイしていたことをふと思い出しました。

ダリウスについてはまだ思うところがあるのですが、それは後程。

 

有馬が梓ちゃんを守ってあげるなら、ダリウスは梓ちゃんに守られる…というとまた少し違うけれど、うまく対をなした青龍だなと思います。きっとダリウスが有馬さんをかまうんだろうね。たった1歳差だけど。

 

まとめ的なもの

全員プレイして、青龍と村雨さん好きだなと思いました。村雨さんは大人だから…大人ってズルいよね(好物)大人のズルさにまたもや寿嶺二が頭をよぎるわけですが、ちょっと落ち着け嶺二。村雨さんはストーリーが好きでした。1人だけ立場がまた違うので、流れは同じだけれど新鮮な気持ちでプレイできてよかったのかもしれないです。村雨さんは全10周のうち、9周目でしたけど(眼精疲労)

実は、大団円というものを多分今回初めて経験しました。大団円と聞くと「みんな仲良くハッピー!!」みたいな印象だったので、その作品の中で最高の幸せのかたちを見せてくれるという点では興味を持ちつつも、恋愛という面においては特に期待していたわけではありませんでした。

しかし、予想以上にいいものですね、大団円。個別ルートとはまた違った幸福感が胸をじわじわ占領してきて心地よかったです。冒頭でも書いた通り、大団円を終えて気分が良いのでこれを書いているわけですし。また、逆ハー好きな私としては、もうにやにやが止まらないENDでして、大団円の素晴らしさを忘れないようにしたいです。一山どころかいくつもの困難を乗り越えて大団円という幸せをつかんだ帝都東京が、これから先も平和でありますように。

 

平和じゃないから幻燈ロンドが存在するんだけどね。

また、彼らに会うのを楽しみにしたいと思います。

 

【余談】遙か6コミカライズについて

キャラクターデザインやイベントスチルを手掛ける水野十子先生が描く、『遙かなる時空の中で6』コミカライズ。現在3巻まで発売しており、4巻は7/7発売予定です。

漫画のストーリーはゲーム通りではなく、原作ゲームのシナリオを基にしながら、またオリジナルの展開を見せています(と私は思っています)

気になるのはその結末。有馬ENDかダリウスENDになりそうな雰囲気をにおわせつつ、最近は有馬ルートのイベントが描かれています。このまま有馬ENDか?と思いきや、現在発売中の6月号ラストに何かあった模様です。私は読めていないので知りませんが。

 

実は、ゲームをプレイするより先にコミカライズを購入し、読んでいました。とてつもなくダリウスルートのにおいがしたので。ゲームを終えた今は、有馬もダリウスも大好きなので青龍ENDとか新しく作ればいいじゃん!?とかちょっと冗談で考えたりしていますが、ダリウスには本当に幸せになってほしいので、なんとか彼に光が当たらないかなと思ったりもしています。

これは大団円プレイ前なので、今なら彼の幸せに大団円も加えますが、それでもやはり、運命とまで言い放った梓ちゃんと一緒になることが一番 “ダリウス” という男性にとって幸せなのではないかなぁとか思っちゃうんですよね。あんなにしたたかに、現実的に、冷静に帝国軍とやり合う計画を立てていたダリウスが、梓ちゃんに対しては不明確で、その言葉にすごく強い力が秘められていて、見方によってはロマンチックな「運命」という言葉を使うんですよ。

有梓はもう2人まとめて大好きなので、やはりこちらもさっさとくっつけよと思わざるを得なくて。どうにか上手く、納得するかたちでまとまったらいいなと思います。やっぱ天の青龍が強いのかな。

とりあえず、ARIA6月号読まなくては(水野先生の有馬めちゃくちゃイケメンだよね)

 

おわり